弥生時代に中国から伝わってきた桃は、縁起物として重宝されてきました。桃は天候に左右されやすく、栽培するのが難しいとされるとてもデリケートなフルーツです。
紀の川市産の桃は、紀の川流域の水はけのよい砂地と温暖な気候のもとで育てられています。
春、桃山町の桃源郷を中心に、市内の桃畑では、鮮やかなピンク色の花が咲き誇り、多くの花見客でにぎわいます。6月中旬~8月初旬にかけて収穫、夏になると、桃を求めて直売所に来る車で、紀の川市の風物詩「桃渋滞」が起こります。
直売所には、県外からのお客様も多く、週末には長者の列になることもあり、贈答用や食べごろの桃がたくさん入った茶箱などが所狭しと並べられます。それでも、あっという間に売り切れてしまうこともしばしば。
一年のうち、たった数か月だけ訪れる桃いっぱいの夏は、紀の川市でも待ち遠しい季節です!